―御社について教えてください。
我が社は釣具の卸売りをしています。今期で25期目となります。
釣具業界は昭和30年代からオイルショックまでは右肩上がりでした。
メーカーは作れば売れる、卸も仕入れれば売れていました。独立当初は妨害・中傷なども随分ありましたね。
その後、バブルをピークに業界は淘汰が始まり、振り返ってみれば、
同業の80%は採算が合わずに赤字倒産していきました。
―御社が生き残った秘訣は?
社員の心構えです。
我が社の扱い品目は3万品種。膨大な商品の管理が鍵で、管理を行うのが人。
当社は全員が株主です。皆が経営者意識を持って自発的に動く。
そこが最大の強みで、業界で生き残った秘訣ではないでしょうか。
―皆さんの表情がイキイキして活気がみなぎっていますね。
我が社は平均年齢が65歳なんですが、年齢の割りに、動きがいいのが自慢ですね。
私も73歳ですが、これからも皆の活気をリードしていきたいと思っています。
これまで「社員一人ひとりの個性を活かす」というテーマを根本に経営をしてきました。
社員の積んできた経験と顔と人脈を最大限に活かして自発的に商売をしていく、これが東京釣具のスタイルです。
―税理士法人クリアーとの出会いは?
娘がエアロビクスのインストラクターをやっていまして、栗原さんは娘の生徒さんでした。
また娘婿とも同じエアロビクスの友人で、
2人の結婚式の時に余興で大変な盛り上げをしてくれたことが強烈に印象に残っています。
その後、経理を預けることになり、改めてお会いしましたが、体が大きいなぁと思いましたね。
あと、とにかくマジメで好青年、温厚だなとも感じました。
まだ栗原さんが独立する前の頃ですね。もう13年前になります。
―税理士法人クリアーのよいところは?
安心してお願いできるのは全ての取引内容について把握してくれているからです。
栗原さんはその多岐にわたる取引内容を全て頭の中に入れている。まさに「身内」という感じです。
我が社の経理の全てを安心して任せられます。全幅の信頼を寄せています。
―特に印象的だったエピソードについておしえてください。
今期の決算で税務署との見解の相違があり、こちらでは適正な税務処理のつもりだったのですが、指摘されました。
何回もやり取りしましたが、こちらの説明は理解されず、最後には直接税務署へ行きました。そして、あちらの上司も出て来てくれました。
その時、栗原さんが普段では考えられないような強い口調で私たちの主張を代弁してくれたのです。
いやぁ、ビックリしました。栗原さんは穏やかなだけではないんだな、強い性格も持っているんだな、と改めて芯の強さを感じました。もちろん、こちらの主張は通りました。
―御社の今後の展望は?
東南アジア勢に対してコスト面だけでは対処できません。
今後は、お客様の要望に応えるという姿勢が絶対条件となります。
同業他社は海釣り、川釣り用に限定しているところが多いんですが、
我が社は間口を広げて、お客様の利便性を追求していきたいと考えています。
また、弊社の平均年齢は65歳。若手への世代交代が鍵です。
託すべきところは、若い世代、後継者に託す。そして、いつまでも若く、活力ある会社にしたいというのが私の夢です。
―税理士法人クリアーに期待する点は?
栗原さんと、いつか一緒にゴルフをしたいですね。
ゴルフはいいですよ。自然と触れ合ってプレーすると自然の有り難さを感じます。お互い健康で末永く発展していきましょう!
―堤会長、お忙しい中、ありがとうございました。